今日は、秋田県横手市で140年以上にわたり受け継がれる土人形、「中山人形」についてお話しします。
中山土人形の由来は、江戸時代後期、肥前の鍋島藩お抱えの陶工宇吉が津軽から秋田へ転々と旅をし、最後は湯沢に落ち着いて陶磁器を焼いていたが亡くなり、その息子の嫁ヨシが宇吉から習った粘土細工を活かして、歌舞伎絵などを題材に土人形を作ったのが始まりです。義理の父から技術を学び、後世へと繋がれていった家族の絆がこの人形からも伝わるようです。
人形ミュージアムにもたくさんの中山土人形が展示されていますので、その表情や愛らしさをお楽しみいただければと思います。